F700GS-林道&整備記録

F700GSで林道を楽しむために日々努力するライダーの記録

退院!

こんにちは。じろぽんです。

長かった入院生活もついに終わり本日退院致しました!

 

いや~看護師さんのやさしさに包まれてもう少しで社会復帰が危ういところでした。

今日からはビシビシと自分の体に鞭打ってリハビリに励んでいきます。

 

そんな今日。折からの台風。

何も今日を狙わなくても・・・。

入院セットの入った重いボストンバッグを持って大雨の中電車で帰宅しました。

先生は重量上げなんかが一番心臓に負担が掛かって腱索を縫った糸の接合部の組織が切れやすいのでダメだと言っていましたが、これくらいなら大丈夫かな?

 

事前の予報では首都圏は月曜日に台風直撃との予報でしたが少し早まり、結果的には月曜日退院の方が楽だった様な気がします。

まあ今日は選挙に行く都合上退院しなくてはいけなかったのですが・・・。

皆さんも入院中に選挙がある場合は早めに病院に相談しておいた方がイイと思います。

 

術後説明

・手術時間:2時間25分

 

・手術は成功で逆流率ゼロ!

Ⅰ度くらいの逆流率が残ってしまう場合も多いんだけど今回は上手くいったよと先生も自画自賛

上手くいくのはありがたいお話ではあります。

 

・輸血:ゼロ

術前説明では最大2%程度の輸血の可能性があると聞いていたのですが輸血ゼロで済んで安心。

やはり他人の血液は適合の問題とか起こり易いので。

 

・前尖側に3本の人工腱索(ゴアテックス)を設置。

何本か腱索が切れていたらしいのですが、正確な本数は説明の脱線の中でうやむやに。

結果的に3本追加したことだけは教えてもらいました。

 

・弁輪にセミリジットリング設置。

僧帽弁の幅が52mmまで広がっていたので ソーリン弁形成リングMEMO 3Dの φ34mmをギャザリング(ギャザーを作るように縫いつける)

www.jll.co.jp

52mmを34mmというのは大分縮小するように感じますが、体格を考えるとそれくらいが妥当なサイズとのこと。

このMEMO 3Dはちょっと調べたところでは芯材がNi-Tiの形状記憶合金で前尖側から後尖側に向けて断面形状を変化させることで、前尖側はリジット後尖側はフレキシブルという特性になっており、サドルシェイプが拍動に合わせて可動するというのが特徴のようです。

私の場合は前尖側の逸脱が大きく後尖側の変性が少なかったことからの選択だと思っています。術後説明でちょっと詳しく聞きたかったのですが、聞きそびれてしまいました。

ちなみにリングはこれから心臓が回復していく過程で組織に覆われて次に心臓を開けても見えなくなっているそうです。

あと縫った弁のギャザーも今後どうなっていくのか気になりましたが現状でギャザーの上にリングが覆いかぶさっていてさらに組織に覆われていくので今後ギャザーも埋没してしまうようです。

但しこのリングが組織で埋没するまでは血栓が出来やすいので最低2ヶ月間はワーファリン服用が必要なようです。

 

ちなみにこのリング、医療機器トラッキング制度というのをやっていて、メーカーに登録しておくと同じ製品や同様の製品で何か不具合があった時には連絡してくれるそうです。

自動車のリコールみたいなもんですね。

登録は任意ですが私は当然登録を選択。

 

・逆流発生の原因:不明

去年歯根治療が必要な重症の虫歯?歯の根の化膿が起きたので感染症を疑ったのですが、感染症ではなかったらしいです。

また胸部に打撃等受けたことも無く、ありそうなのは弱っている心臓に重量上げのような過大な負荷をかけた際に腱索と弁の伸び・断裂が起きたとか?らしいです。

(林道でのF700GSの引き起こしが原因?) 

jiropon.hatenablog.com

jiropon.hatenablog.com

 

確かに東豊林道走行時はどんどん心臓の調子が悪くなっていくのは感じましたが、それもあくまで可能性の1つで結局原因は分からないと。

原因が分からないので再発の可能性も無くは無いが、今時点は明らかに手術前よりも心臓は良くなっているし当面は何の心配もいらない、6カ月後には手術したことすら忘れるくらい元気になっていると太鼓判を押されました。

それ以外でも人生何が起こるか分かりませんからね。あまり気にしても仕方ない。

再発したら深く考えよう。(軽いバイクを買うことを)

 

・心臓の石灰化兆候はみられず。

僧帽弁も他の心臓の組織もきれいで問題無かったとのこと。

 

・漏斗胸対応

私の胸はいわゆる漏斗胸と呼ばれるみぞおち部分が凹むように胸骨が内側に寄っています。

なのでMICSで右胸からアプローチするには視野が狭くやり辛い傾向とは事前に言われていました。

W先生にもちょっと胸骨をフックみたいなもので引き上げたりする必要があるかもとか大分脅されドキドキしていました。

でも実際に執刀してくださったT先生は

”心臓を包む心膜を切って片方の端を持ってキャンディーの包み紙を剥がす様な感じで引っ張ったら心臓が右胸に寄ってきたので割と問題無くできたよ!”

と嬉しそうに話してくれました。

なんか想像するとちょっとグロいし胸にちょっとしびれがあるのはそのせいか?とか色々思っちゃいましたが、フックで持ち上げるよりは痛くないのかな?とか考えて納得することにしました。

 

不整脈傾向改善

手術前説明では不整脈は無いと説明されたのですが実はあったらしいです。

でもそれも手術後は良くなったと・・・若干釈然としないものは感じますが・・・。

 

・飲水・食事制限:飲水制限無し。(理学療法士さんからは1日1500ml程度と言われましたが・・)、食事は塩分摂取だけは7g/日になるように気を付けること。

ただ真面目に菓子パンや弁当の塩分・ナトリウム量を見ると7g/日ってかなり大変ですね。

昼ごはんを菓子パンにしようと思ったら食べれるものがあまり無い・・・。

 

・運動制限:概ねなし。但し、フルマラソン・富士登山・重量挙げのような高負荷の無・低酸素運動は6カ月は控えること。

さもないと縫った糸を留める組織が切れて開いてしまったり、腱索が外れてしまう。

6カ月経てば縫った部分も新たな組織に覆われて強度が上がるので大丈夫。

 

・復職:自分で行けると思えばいつでもいい。

まあ折角だから1カ月くらいは休んだら?とのこと。

とりあえず全然体力が無いので暫くはリハビリですね。

 

・その他

自分が機械系エンジニアであることから個人的に気になったのはリングと人工腱索、心臓縫合の糸の耐久性。

リングは芯金がNi-Ti性の切り欠き付き異形パイプの上にシリコーンが成形され、その上にポリエチレンファブリックにカーボンコートした素材で被覆。

 

腱索はゴアテックスファブリック(編み糸)。

 

また皮膚の縫合には吸収性の糸が使われますが心臓のように強度が必要な部位にはポリプロピレンなどの非吸収性の縫合糸(モノマー)が使われます。

 

これらが一体どのくらいの設計耐用年数を想定して試験されているのかは非常に気になりました。

でもこれらは医師はあまり知らないか説明が面倒臭い様子で、実績年数で語れるだけで今回もすこしつっこんだ話をしても死ぬまでもちますとしか説明してくれませんでした。

製造についてはメーカーエンジニアの責任ですからね・・

 

ただそれぞれの製造メーカーの公開情報をみても耐久性についてはそれほど書かれていません。

 

実績面から言えば医療技術としては弁形成自体も比較的新しい術式ですから、実績年数はいいところ30年でしょう。

 

なので今後を気にするなら医療品としての認証に関わる法規であったり、これまでに手術をされた方々の予後情報を当たってみる必要があるなと感じました。

でも心臓手術って平均年齢が高いから生データに当たれないと正確な予後情報分析は難しいですよね。

 

・医師の説明について

入院中の回診や通路で見かけて話しかけた時などはほとんど質問などはできませんでしたが、術前・術後の説明の時だけは質問の続く限り答えてくれました。

面倒な説明などはなんとなく煙に巻かれた感はありますが、丁寧な説明はありがたいなと思いました。

この対応は前に行っていたA病院もそうでした。

心臓血管外科というのがそういう感じなのでしょうか?

今まで循環器内科の医師にロクに説明もしてもらえず話も聞いてもらえず医者不信に陥っていた私にとっては新鮮な体験でした。

どこの医者もこれくらいの対応をしてくれればもう少し行きやすいんですけどね。

 

随分長くなってしまいましたが最後にバイクについて。

ただ舗装路を乗るだけなら今日からでもOK。

(注:普通の医師はそんなに早く許可しないと思います。また説明の最初では明日からでしたが、途中から今日からに変わってました。結構イイ加減!)

でもオフロードを走るなら2カ月は我慢。

重量上げの様な高負荷の無酸素運動は6カ月以降から。

 

私に当てはめてみると・・

どのバイクでも今日から乗ってOK!

エイプで林道なら2カ月で解禁!

F700GSでの林道は6カ月我慢・・

ってことで。

 

でも奥さんの目が怖いので暫くはおとなしくしてないとかもですが・・・。

  

今日はこれにて終了!