こんにちは。じろぽんです。
今日は心臓弁膜症の参考書の話。
私は来週僧帽弁閉鎖不全症の手術を予定していますが、弁膜症の症状自体は20年くらい前からありました。
基本的に引っ掛かるのは定期健診の内診。
必ず心雑音がすごいですねと言われていました。
で、2~3回に1回くらいで精密検査をしていましたが、精密検査で心エコーをとるとまだそれほどでもないという状態が15年くらい続きました。
それが5年くらい前からは運動時の息切れとか疲労時に声がやたら小さくなるとかちょっと自覚症状が強くなってきていて、これからどうなるんだろうと気になって買った本がこちら。
加瀬川先生の書いた ” よくわかる心臓弁膜症 ” です。
この本は心臓弁膜症がどういう病気なのか、どんな検査で何が分かるのか、どんな手術をするのかなど患者が知りたいことを読みやすくコンパクトにまとめた良書だと思います。
特に印象的なのが弁膜症は弁の病気ではあるが弁が悪いために壁が悪くなることに本質があるという言葉。
弁の閉まりが悪くて逆流がひどくなると心臓がより頑張ってしまうことで心臓の壁を構成する筋肉が質的に変化して筋肉が傷んでしまう。
そしてそれは弁を治しても治らないというのです。
なので弁膜症になったら限界まで手術を先延ばしするのではなく、心臓の壁が傷む前に手術をすることが重要で、そうしないと心臓は元のようには頑張れないということです
今回の手術に当たって色々と臨床医学関係の書籍も見てみましたがこのように分かり易く印象的な表現には出会えませんでした。
一般の人向けの書籍であり一般の患者視点を忘れない医師だからこその分かり易い表現だったのではないでしょうか。
数年前に買ってしばらく放置していましたがこの話だけは頭に残っていたので、今回も手術が必要なくらい悪いと言われたらすぐに手術しようと決心できました。
自分や家族が弁膜症と言われ不安な方にオススメの一冊です。
今日はこれにて終了!