新年明けましておめでとうございます。じろぽんです。
既に新年になって結構経っているし、コロナで緊急事態宣言が再発出されているのでちっともめでたくは無いですが、年明け一発目なので取り敢えず。
さて、今年は年明け早々からクルマのブレーキシューの交換をしたのでその話。
年が明けたからといって懐が急に温かくなることも無いので、頑張って行ってみよ~。
うちのクルマはいわゆる古いファミリーカーなので、リア側はドラムブレーキ。
フロントのブレーキパッドはこれまた自己整備で以前交換したのですが、リア側はあんまり減って無かったので、ブレーキシューは買ったけど交換してなかったんですよね。
毎回車検毎にそろそろブレーキシューを交換した方がいいですよって勧められますが、たいして減っていたんですよね~。
車検整備の謎。
みんなどんだけブレーキシューすり減らして走るの?
今回もまだ大丈夫な範囲ではあるのですが、そろそろ換えておかないと廃車直前に交換ってことになりそうだったので、この際換えてしまおうという考えた次第。
ブレーキシュー買ってあるし・・。
ではでは、まずはタイヤを外して
ブレーキドラムを外す。
パーキングブレーキを外しておかないと外れない。(当たり前)
固着しているときはドラムに切ってあるねじにボルトをねじ込んでいくと外れる。
ここまでは簡単そのもの。
で、ご開帳。
ドラムの中はブレーキシューのカスでいっぱい。
一回バラシてみると簡単な構造なのですが、初めて開けると訳わからない。
まずはググって先人の英知を確認。
左右にあるバネで留めてあるピンを抜いて、上にあるブレーキを作動させるシリンダーの下にあるリターンスプリングを外し、パーキングブレーキ作動用のプレートを留めているEリングの親戚のようなプレートを外せばブレーキシューが外れるらしい。
うん、ようわからん。バラシて確認だ!
まずはピンを外す。
ブレーキドラムの車輛側から刺さっているピンと外側のプレートでバネを使ってブレーキシューを留めている。
プレートを押し込んでピンを半回転させてあげれば外れるのですが、最初はコツが分からず四苦八苦。
無駄に苦労した末、手前のプレートを片手でペンチで押し込みながら、もう片手でドラムの裏側のピンの頭を回してあげれば簡単に外れることが判明。
ペンチの股にナットを挟んでガムテープ留めして、ペンチの口開きを固定しているのがポイント。
こうしないと開き加減を調整しながらバネを押し込む必要があるので、かなりイライラしました。
続いてリターンスプリングの取り外し。
これはスプリングフックを使ってエイヤで外す。
スプリングフックは買っておきましょう。
スプリングフックはマフラー交換やセンタースタンドの交換など、割と色々活躍する便利工具。
結構硬かったけど無事分離。
続いてパーキングブレーキのプレートを留めているリングを外す。
Eリングのように引っ掛けるところも無いので、割れているところにマイナスドライバーを突っ込んで押し広げて外す。
外すと結構変形著しく、きっと再利用不可部品なんだろうな・・・。
再利用しちゃうけど・・・。
だって代わりが無いし・・・。
これでようやくブレーキシューが外れる。
ふ~、片側だけで所要時間2時間近くも使ってしまいました。
バネで下にぶら下がっているのがパーキングブレーキのプレート。
液圧だと長時間経つと押し付け力が抜けちゃうので、パーキングブレーキは機械式で引っ張っているんですよね?
右側のテンションロッドの下のバネはテンションロッドの長さ調整が動かないように、ロックプレートをテンションロッドのギザギザ部分に押し付ける役割。
最初はブレーキシューの開き具合の調整方法が分からずに、新しいブレーキシューを組んだらドラムが嵌まらなくて焦ったのは内緒の話。
ブレーキシューは上のリターンスプリングの他に下側でもスプリングで止まっていました。
こんな感じ。
ブレーキシューが外れたら、新しいブレーキシューを逆の手順で組んでいくだけ。
MK樫山製。約3000円。
片側分でひと箱に入っているのかと思ったら、テンションロッドのロック用のプレートの回転軸となるピンの有り無しで別箱になっていました。
組むときは逆順で組めばいいから~って、そううまくいかないのが整備の常。
今回も例によって組むのに四苦八苦。
リターンスプリングを組もうとするとブレーキシューが落っこちて組めない~!!の繰り返し。
いい加減イライラしたので、ちょっとブレイクして冷静に考える。
(もう日が暮れる・・・焦る・・・)
結局、右側はガムテープで固定しながら頑張って組みました・・・。
最後にブレーキドラムを組付け。
当然すり減ったブレーキシューに合わせた長さのテンションロッドでは嵌まらないので、テンションロッドの長さ調整。
ギザギザのプレートを回してあげるとテンションロッドの長さが変わるので、ドラムがガバガバにならない程度に調整して組付けて完了。
あー疲れた。
結局この日は片側であきらめ、翌日左側。
こっちは前日の学習が生きていて、スムーズにブレーキシューを取り外し。
組むときにパーキングプレートはピンがある側に間違って組んでしまって、パーキング用のプレートを留めるリングを組んでしまうアクシデントはあったものの、前日の半分以下の時間でブレーキシューの組付け段階。
やっぱりブレーキシューの組付けで四苦八苦。
しかし、まだ日は高く冷静に考え、まずはガムテープと針金で固定してリターンスプリングを組もうとするも、ギリギリ上手くいかない。
どうも左はスプリングフックの形状でちょっと右側よりも組みづらい感じ。
で、スプリングフックをもっと楽に操作できるように、ブレーキシューをCクランプで固定してみたらいい感じ。
びしっと組立完了!
リターンスプリングを組むときに圧力が掛かったせいか、ブレーキを作動させるシリンダーのカップ部分からちょっとブレーキフルードが滲んで焦ったけど、拭き取って翌日確認したら漏れは止まっていました。
ラバーのカップの変形もグニグニ揉んでたら直りました。
やっぱり、重要保安部品だけに素人整備は十分に気を付けた方が良さそうです。