こんにちは。じろぽんです。
今日は長野ツーリングのその2。
菅の沢林道をもう少しで抜けられるところで倒木に遭遇してしまったのが前回までの話。
倒れている木は太くはないものの、人力でなんとかするには太い幹回り約10cm。
一応山側と谷側を確認してみる。
木は谷側に根があり、折れてはいるがまだまだ根が土の中に残っている状態。
つまり木の根元側は人力で動かすことは不可能。
(気が遠くなるくらい掘ればなんとかなるかもだけど、とてもそんな気力も体力もない)
山側は木の先端は倒れこんでいるだけなので、力の使いようで少しは動かすことはできる。
しかし根本を中心に道から外れるように回転させてどけることは出来ない。
かといって木の先端は十分に山の斜面まで届いており、木の先端を廻りこんでバイクを走らすことも出来ない。
勿論木の根元の谷側もバイクが走るスペースなんかありゃしない。
そして木の下にも少しスペースはあるが、セローなら支えられる限界まで傾ければ通れるかもだけど、F7が通れるほどの高さは無い。
(引きずれば通れるかもだけど、それは最後の手段にしておきたい)
もうね、完全に塞がれた状態って訳ですよ。
かと言ってここから戻ることも躊躇われる。
なんて言っても林道の入口では工事が始まっているに違いない。
作業員の皆さんが朝イチでやる気になっている作業中のど真ん中に、ノコノコ出ていける程心臓に毛が生えていない。
大体菅平側の出口はすぐそこ。
なんなら歩いてのこぎりを買いに行った方が早いかもしれない。
結局ね、この木をなんとかするしかないんですよ。
なんてことを半ば他人事のように考えながら木の幹をグイグイ揺すっていたら、二股に分かれた部分の片側が折れた。
ん?意外と脆いのかな?そういえば幹は苔で覆われている。
試しにもう一方の幹もグイグイ揺すってみたけど、こっちはガッチリしたもんで折れる気配は無し。
ん~んどうしたもんか?
ふと折れた幹を見るとこれまた二股に分かれている。
ん?これをつっかえ棒にして木を持ち上げれば下をくぐって通れるかな?
こんな時のために持ってきていた軍手を装着してあとは地道に木の持ち上げ作業。
幹をテコに使いながら木を持ち上げ、テコにしている木の幹を少しずつ山側の斜面の上に移動させていく。
あっという間に汗が噴き出し、あがる息。コロナで衰えた体力がヤバい。
しかし、こんなところで負ける訳にはいかない!(何に?)
で、山の中で孤独な苦闘30分。
なんとかギリギリ通れるんじゃね、いや通れて欲しいな~くらいの高さになった。
ミラーを出来るだけ低く倒して、車体を少し傾けながらギリギリ通過!
やりました!
通ったところを裏から見ると、とてもF7が通れるようには見えない。
うん、頑張ったよね!
いや~、朝っぱらからいい汗かいちゃったな。
達成感はハンパない。
次はのノコギリも持ってこようかな。
ワイヤー仕切ってどれくらい切れるんでしょうね?
息を整え水分を補給してから出発。
予想通り林道の出口はすぐそこでした。
出口にもしっかり通行止めの看板がありました。
出口はキャベツ畑の真っ只中の道。農家のおじさんの視線が冷たかったような・・・。
菅の沢林道は暫く通行止めということです。はい。
その3に続く。