F700GS-林道&整備記録

F700GSで林道を楽しむために日々努力するライダーの記録

SHORAIバッテリーの話

こんにちは。じろぽんです。

今日はSHORAIバッテリーの話。

 

うちのF700GSは初年登録が2013年5月ですが、今年2017年の2月に初めてバッテリー交換しました。4年9カ月。

 

突然死の悪評も多いBMW純正バッテリーとしては長生きした方でしょうか。

 

しかし全く問題が無かったわけではなく、3週間に一度くらいは補充電が必要だったのでなかなか面倒でした。

しかもF700GSには標準でグリップヒーターが付いていますが、バッテリーが弱ってくるとその低くなった電圧値から判断してグリップヒーターが作動しなくなるようなのです。

 

ですので、2014年の2月頃からはグリップヒーターを使おうにもアイドリングぐらいでは作動させることができず、回転数を高くした状態でグリップヒーターONする必要がありました。しかも一度低電圧判定されてしますとキーOFFしないとリセットされないので、ヒーターONしなかった場合は一度エンジンを切って再TRY。

何度か繰り返してもだめでヒーターがあるのに使えないというような日々が長く続いたのです。

 

しかし最近ついに補充電しても始動が弱くなったので、バッテリー交換することにしました。ここで問題はバッテリーの選定ですが、林道に行く身としては少しでも重量を軽くしたいのでリチウムバッテリーがいいのですが、値段・信頼性の面で鉛バッテリーと悩んでいました。

 

選択肢はこちら!

<リチウムバッテリー>

(1)SHORAI 

バイク用リチウムバッテリーの先駆けといってもいいのではないでしょうか。

アメリカのメーカーで世間的な評判は悪くない印象。

値段は高め。

 

(2)SKYRICH 

最近はKTMなんかで使われているらしいですね。

SHORAIよりは少し安いけど、バッテリー容量がSHORAIよりは少ないみたいなので、消費電力の多い車種だと危険かも?

 

(3)AZ  

最近バイク用品店で良く見るけど、ネットでの評価は良かったり悪かったり。

容量はSKIRICHと同じくらいっぽい。

 

(4)PERFECT POWER 

あやしい香りのただよう中華製。

値段は安いがレポで見る限りは消費電力の多い車両では容量が足りなそうなビミョーな感じ。

 

 

<鉛バッテリー>

(5)台湾ユアサ 

値段が安いが当たり外れがあるらしい?

ネットでの評価が分かれてましたが、個人的な印象ではアリな感じ。

 

(6)AC DELCO 

互換格安バッテリーの先駆け的な印象。(昔月間オートバイという雑誌で取り上げられていたので)

台湾ユアサより安い。

昔からあるので、多分信頼できそうだと思っています。

 

 

(7)MAXIMA

なんと驚きのロードサービス付きなのに安い!

でも、どこまで来てくれるのかは結構グレーゾーンかな~とも思いますが・・。

 

 

(8)日本ユアサ 

安心の日本製正規品。

値段が時々で変わるみたいですね。

だぶついてくると安くなるのかな?

以前見た時は2万円以上したこともありますし、今見ると1万5千円くらいだったりまちまち。

最終的内は信頼できるお店の価格が正しいのか?

 

信頼性なら鉛バッテリーで(8)国内正規品のユアサが一番だと思うのですが、自分の中では軽量化という付加価値か値段を取るかの2択な感じ。

一方で(7)MAXIMAのロードサービス付きというのも魅力でしたが、そもそも林道ではロードサービス呼べなそうってことで脱落。

結局バッテリーだけで2kg以上軽量化できるという魅力には抗えず、リチウムに絞って選ぶことにしました。

 

色々ネットで評判や商品紹介、ユーザーレポートを調べてみましたがどれも不具合報告は上がっていて割と当たり外れがありそうではあります。

ただ調べた印象としてはSHORAIの不具合は2~3年前のものばかりで最近のが少ない感じ。

不具合が解消されたのかな?

 また一方でSHORAI以外も純正同等のYTX14-BSの互換品という触れ込みですが、バッテリーメーカーの適用表でF700GSが正式に設定されているのは(1)のSHORAIだけでした。

さらにSHORAIは実は今持っている別のバイクでも5年以上使えている実績があったりなんかして、(SHORAIが日本に入ってきた頃にライコランドさんで安売りしてた)値段は一番高いですがSHORAIでほぼ決定!

 

最後に購入前の最終確認。

SHORAIバッテリーの最大充電電圧は14.4Vとのことだったので、エフナナの充電電圧を測定します。

測定方法はエンジン始動状態4千回転以上でバッテリー端子間の電圧を測定。

エフナナは14.2Vでした。この値は個体差もあるようなので、念のため自分のバイクで測定した方が良いようです。

これで安心してポチッ!

 

ワイモバイルユーザーなのでちょうどヤフーショッピングのポイントアップキャンペーンを利用したらポイントがいっぱい付いてお得に買えました。

 

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うん。バッテリーの向きが悪いね。違いが分かり辛い。

写真ってセンスが出ますよね・・・。

 

右がSHORAIで左が純正です。高さと前後左右方向全てが少しだけ純正より小さいです。

舗装路だけ走るのならそれほど問題無いと思うのですが、林道走行する身としてはこのちょっと小さくてガタがあるっていうのがクセ物で、バッテリーが暴れるとバッテリー自身やハーネスにダメージを受ける危険があります。 

一応そのための対応として、SHORAIバッテリーには寸法調整用のスポンジが大量に同梱されているのですが、エフナナのバッテリーケースは前側の押さえが左右少ししかなく、中央部は何やらの制御ユニットのヒートシンクのための隙間になっているので、スポンジで埋めてしまうのはちょっと躊躇われます。 

で、仕方なく板厚3mmのプラ板で左右の受けをつなぐ部品を作りました。

少し苦労したので、単品の写真は撮るのを忘れました・・・。

ごめんなさい。

 

問題は他にもあって、SHORAIのバッテリーは端子部分がバッテリー筐体上面よりも低い位置にるので、+端子を締めるためにひと工夫必要ってこと。

ネットで先人の英知をを漁ったところではハーネス側の端子を曲げて着けるっていうのが一般的っぽい感じ。

でも、バッテリーと端子をよくよく見ていたらケーブルをバッテリーの前側に取り廻せば簡単に締め付けできそう。

で、やってみたのがこんな感じ。

 

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バッテリー筐体の中央上部がプラス側の端子より高いので、プラス側は前で結線しています。

太いケーブルを90度ねじる必要があるので、バッテリーの大分手前から少しづつ手で捩じりグセを付けて調整しています。

あんまり短距離で捩じると断線が心配ですからね。

写真では分かりずらいですが、このプラス端子の下にひしゃげて見える板が作成したプラ板で、バッテリーの前後方向のガタを調節しています。

バッテリー全体の高さが低くなった分と左右がちょっとスリムになった分は、SHORAI

同梱のスポンジで調整しています。 

少し苦労しましたがこれでがっちりと留まり林道も安心。

実際に林道走行後に確認しましたが問題ありませんでした。

 

最後にバッテリー検討中に少し気になっていた問題を確認したので記しておきます。

SHORAIバッテリーは自己放電が少ないのですが、アラームなどの盗難防止を付けていると割と短期間でバッテリー上がりを起こしてしまうそうです。私のエフナナには盗難防止はついていませんが、鉛バッテリーの弱りが早かったので自己放電が多いのかと心配していました。 

バッテリー交換をしてから1~2週に1回30km程度の走行で過ごしてきましたが、5月現在でも電圧は14V(新品で届いた時は13.5V。補充電はせずに取り付けました)を保っており、特にバッテリー上がりの心配はなさそうです。

あとリチウムバッテリーは寒いとライト点灯など少し負荷を与えて”起こす”作業をしないとセル始動できない場合があるとも聞いていたのですが、埼玉の2月の寒さくらいでは問題ありませんでした。

 

WEBIKEさんからSHORAI製品1000円引きクーポンが届いていたので充電器を買おうか悩んでいたのですが、買わなくていいかな?

今後も電圧は定期的にチェックして追記していきます。

 

 今日はこれにて終了!

 

※追記;2017年7月でも14Vのままでバッテリーを付けっぱなしでも補充電無しで運用できてます。(基本的には1~2週に1回30~200km程度の走行)

 

※追記2;2017年10月 ここ1カ月は2週間に1回20km程度しか乗れなかったら少し放電して13.8Vくらいでした。

14Vを切ると低速で負荷が増えると(低回転でクラッチを繋ぐなど)エンストしやすく感じます。

 

※追記3;2019年3月 今年の冬は暖冬でしたが、ちょっと寒いと少しセルの回転が元気がない感じ。(電圧測定はしてません)

ちょっと走れば元気にセルは回るし、グリップヒーターも問題無く使えています。